「なんでって言われても、勘だとしか言いようがない」
 あっさりと鈴木は答えたが、その答えは田中にとってはつらい物だった。
「……勘って何よ……」
 消えそうなくらい小さな声。
 聞き逃してしまいそうな呟きだった。
「こっちは必死なのに、それを勘だとか言って否定するなバカ野郎!!!」
 鈴木を思いっきり睨み付けてやると、田中は涙も拭わず鈴木の前から姿を消した。

おわり。

 

最初からやり直す?