普段なら、出来るだけ話し合いで済ませるのだけれども今日はそう言う気分じゃなかった。
 かといって、相手が動くのを待っていたら逃げられるかもしれない。
 速攻で終わらせるべきだと初音は践んだ。
「秋雨を狙ったのが運の尽きだと思ってちょうだい」
 鬼がその言葉を耳にする前に全ては終わった。
 部屋は真っ赤に染まった。見るも無惨なほどに。
 倒された者よりも、むしろ初音の方が鬼のようであった。

おわり

 

最初からやり直す?